ヒトノココロ研究所

死は悪いこと?

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「生きる」とは何だろうと思います。辞書には「生命を保つ」と書いてありますが、普通に考えますと、心臓が動き、呼吸ができ、肉体がONの状態を指すのでしょう。

 

「生きる」の反対語は、もちろん「死ぬ」だと書かれていますが、それらはあくまで肉体レベルの話であり、私は個人的にですが、魂は別だと考えているため、魂レベルで考えますと、死ぬという概念が変わってきます。

 

人間には肉体を維持する生存本能があるため、水や食事を摂り、車に轢かれないよう注意し、死を避けるよう自然と生活をしています。それが高じて、人間ドックで過剰に検査をしたり、できるだけ長生きをしたいなど、本能を超えた、生きることへの執着を持つ傾向があるように感じます。

 

裏を返せば、死ぬことは怖い、悲しい、縁起が悪いというように言われ、自殺してはいけない、といった、死を忌み嫌う考えを生み、結果、生きることは良いこと、死ぬことは悪いことのように思われがちです。

 

前世では何度も死んでいるかも知れませんが、その記憶を持たない今世では死んだ経験が無いのに何故、死ぬことは良くないと言えるのでしょうか。もしかすると、死はとても素敵な出来事なのかも知れませんし、魂に不可欠な経験なのかも知れません。「生」と「死」という宇宙の法則に、善悪は付けられないのではないかと私は思います。

 

私は、強迫性障害が酷く、生き地獄のような毎日を送っていた時、何度も死にたいと思いました。今考えますと、死にたかったのでは無く、脳の自動思考を止めたいだけだったのだとわかりますが。死にたいと思ったことの無い人に、死にたい気持ちは理解できないでしょう。そのような人から「自殺してはいけない」と言われても何の説得力もありません。

 

肉体がまだ生存可能でも、魂が肉体を捨てることを選んだなら、それがその人にとっての人生における一つの選択なのではないでしょうか。日本では、自殺ほう助は犯罪になりますが、例えばスイスでは、安楽死が認められており、「自殺ほう助ヘルパー」もいると聞きます。

 

私はとっくに両親を亡くしていますが、父は、亡くなる数日前から動けず話せず、もちろん何も食べられず、ただ横たわっているだけの状態になりました。その時、病院の食事が不味いだの何だの騒いでいるご老人を見たのですが、ただただ静かに横たわっているだけの父が、あまりに美しく崇高だったのを覚えています。生きるということは、貪欲で汚いものだとさえ感じました。その、価値観を覆されるような経験から、私はなおさら、生死に善悪の判断を下さないようになったのかも知れません。

 

私は、精神力や魂のパワーだけで突っ走ってしまうところがあり、気づくと徹夜で仕事や書き物をしていて朝になっていたり、24時間以上、飲まず食わずということも多々あります。精神と肉体との折り合いをつけることが私の課題です。肉体を持たない魂だけの存在として、どこかの星に生まれ変わりたいと思っていましたが、せっかく地球に生まれたのだから、肉体があるからこそできる、私の趣味の歌やギターや執筆を、そしてこの「地球ライフ」を楽しもうと思います。

 

marie

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