あなたはHSP?
HSP(Highly Sensitive Person)というものをご存じでしょうか? 「非常に感受性が強く敏感な人」という意味で、アメリカの心理学者、エレイン・アーロン博士が1996年に提唱した、人間の気質だそうです。
アーロン博士がHSPの判断に設けたチェック項目は、以下のようなものです。
・強力な外部からの刺激が辛い
・自分の環境の微妙な変化に気づく
・他人の気分に影響される
・痛みにとても敏感だ
・忙しい日々が続くと、刺激の無い、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られる場所に居たくなる
・カフェインにとても敏感だ
・眩しい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などが不快だ
・豊かで複雑な内面を持っている
・大きな音が不快だ
・芸術や音楽に深い感動を覚える
・神経が非常に疲れて一人で外出しなければならない時がある
・良心的である
・びっくりしやすい
・短期間でたくさんのことをしなければならないと混乱する
・人が物理的環境を不快に感じている時、どうすれば快適にできるかわかる(電気の明るさや座席を変えるなど)
・一度にたくさんのことを頼まれるといらいらする
・ミスや物忘れをしないよう気をつけている
・暴力的な映画やテレビ番組を避ける
・数多くのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
・非常に空腹になると、集中力や気分を乱すような強い反応が起こる
・生活の変化に混乱する
・デリケートな香り、味、音、芸術を好む
・一度にたくさんの事が起こるのが不快だ
・生活において動揺するような状況を避けることを最優先している
・大きな音や混乱した状況などの強い刺激が嫌だ
・仕事において、競争をさせられたり観察をされていると神経質で不安定になり、ふだん通りの仕事ができない
・子供の頃、親や教師に敏感で内気だと思われていた
(“The Highly Sensitive Person” written by Elaine N. Aron より引用、翻訳)
以上の項目に当てはまる程、HSP気質が強いようです。
私は、ほぼ当てはまりますし、ほとんどの項目に、人間らしさを感じます。
人間は、生命を維持させるための恒常性、ホメオスタシスという機能が備わっており、変化を嫌う生き物ですし、生まれつき、大きな音を嫌う性質があります。カフェインは薬物にも含有されている、覚醒作用、依存傾向のある物質であるため、合わない方も多いでしょう。空腹が良くないなど、言うまでもありません。芸術や音楽に深く感動するというのは、もはや何のために書かれているのかわかりません。
今日、このHSP関連の本が多く売られ、HSPの人はストレス鬱に移行しやすいなどと言われ、HSPの方はぜひ当診療内科へ、という広告が蔓延している現状から、人々の不安を煽り、また新たな精神疾患ビジネスに繋げようとしているのかと呆れてしまいます。
HSPの人間は、人口の2割だと言われていますが、それが本当なら、残りの8割がHSPではないのではなく、HSPを知っている人が2割なのではないでしょうか。そこまで有名とも思えませんが。
HSPは病気では無いので、項目に当てはまっても、病院に行く必要はありません。人間にとって、感受性は欠かせないものですし、私はHSPの性質を持つ方と親しくありたいと思います。また、自分もHSPであることを幸せに思います。
marie
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