ヒトノココロ研究所

羽生結弦選手からのGIFT

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一昨日の日曜日、羽生結弦選手の単独アイスショー「GIFT」を東京ドームに観に行きました。

 

私が羽生選手の存在を知ったのは、約10年ほど前になるかと思います。当時、フィギュアスケートなど全く興味はありませんでしたが、自宅で何となく付いていたテレビでフィギュアの試合を放送しており、特に面白いとも感じずに横目で見ていました。しばらくして、ある選手の演技が視界に入り、何故か目が離せなくなり、涙が止まらなくなりました。自分でも何が起きたのかわかりませんでしたが、演技後にその選手の名前が「羽生結弦」だと知ったのです。

 

当時はまだ、羽生選手が登場しても特に大きな歓声はありませんでしたが、私の中で彼は不思議な存在となりました。その後、だんだんと意識してテレビでフィギュアスケートを見るようになり、自然と彼を応援するようになったという流れなので、「何落ち」なのか定かではありません。

 

私は、グッズを集めるようなタイプのファンでは無く、試合における彼の気迫が何よりも好きだったのです。技術や表現力はもちろん、試合の際の、飛ぶ鳥を落とすような目、並外れた集中力、命を懸けて滑っている姿が、神がかっているほど崇高で、見る度に心が洗われてきました。

 

そして今回、たまにチェックする、あるファンの方のブログを拝見したところ、東京での公演のチケットが販売されたと書いてあり、貼ってあったリンクから抽選ページにて、応募するだけしてみようと応募したところ、当選したという経緯です。

 

失礼ながら、羽生選手の姿形や技術を見たいという気持ちは無く、彼の魂を感じたいという一心で当日を待ちました。

 

久しぶりの外出だったため、少し緊張しましたが、タクシーで何とか会場まで辿り着き、席に着くことができました。座席は、撮影カメラ近くのほぼ中央のとても良い場所でしたが、リンクが奥にあったため、意外と距離があり、見えるかなと心配しましたが、感じに来たのだと思い直しました。

 

公演が始まり、羽生選手が登場した途端、涙が溢れ、他の観客の方の手前、声を上げて泣くのを必死で堪えました。会場が広いため、彼の顔までは見えませんでしたが、彼の存在自体に私の魂が打ち震えたのです。初めて画面越しでは無く、同じ空間に居ることができ、その現実をなかなか認識できませんでした。今でもあれは現実だったのか、まだ完全には理解できていません。

 

オーケストラやプロジェクションマッピングを使った物凄く豪華な演出でしたが、その演出にも東京ドームという会場にも全く埋もれることの無い、強いオーラが羽生選手からは発せられていました。しかし、内容は彼の現在に至るまでの葛藤のストーリーがメインとなっており、その語りを聴き、演技を観ながら、彼のストーリーがこれまでの私自身の葛藤や苦悩とも重なり、そのプログラム一つ一つに救われてきた今までを思い返し、最後までほぼ涙を流していました。

 

私たちにはわからない程、迷い、苦しみ抜いた経験が、彼の表現力に繋がっているのだと気づかされました。また、彼も一人の人間なのだと理解しつつも、彼の中に神のようなものを感じざるを得ませんでした。私にとっての彼の魅力は、魂があまりに澄んでいて美しく、ただならぬ愛を持っているところなのだと実感し、彼のような魂になりたいと改めて憧れを抱きました。彼は人間の形をした「愛」そのものでした。

 

羽生選手が最後の挨拶を終え、スタンディングオベーションの中、今まで彼にどれほど救われてきたか、深い感謝の想いが溢れ、私は「ありがとう」と何度も叫んでいました。その時の私は、自分の肉体の存在を忘れ、愛と感謝の魂だけとなっている感覚で、終了後には腰が抜けてしまいましたが、無事、帰途につきました。

 

翌日、配信映像を見ようかと思いましたが、見てしまったら、彼がまた画面の向こう側の人に戻ってしまいそうで、すぐには見る勇気が出なかったのですが、本日、思い切って映像を見てみました。しかし、伝わってくるものはほぼ変わらず、愛のエネルギーは時空を超えることができるのだなと感じました。

 

本当はすぐにこのブログを書こうと思っていたのですが、言語化できるまでに少々時間を要してしまいました。

 

この公演をまだ観ていない皆さまも、3/12までDisney+(ディズニープラス)にて配信していますので、是非ご覧になってみてください。きっと何かが変わるはずです。プロに転向した彼を、何故私が羽生選手と呼んでいるのかもお分かりいただけると思います。

 

そしてもれなく、皆さまの心に、「愛」というGIFTが贈られるでしょう。

 

marie

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(3/31まで配信が延長されました!)

 

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