ヒトノココロ研究所

強迫性障害は脳のせい

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強迫性障害をはじめ、精神疾患と呼ばれるものは、脳の障害であることが多いように思います。

 

精神疾患と言っても、精神は患っていませんし、精神科では精神を視てもらえませんし、精神薬は精神を治す薬ではありません。

 

精神の意味を調べると、「人間の心」と書いてあります。強迫性障害などの疾患は、脳という臓器の誤作動が問題であり、精神や心とは無関係です。精神病という名前が、より差別を生む原因となっているのではないでしょうか。

 

私は、多くの強迫性障害の方とお話しをさせていただきましたが、皆さん、精神や心や魂は至って健康です。優しく真面目で聡明な方が多く、こちらの話をきちんと理解し、ご自分のものにしてくださいます。

 

強迫性障害の方たちは、気が狂っているのではありません。頭がおかしいのでもありません、と言いたいところですが、言葉通りに取ると、脳が誤作動を起こしているため、ある意味、頭がおかしいのです。もちろん、罵声としては酷い言葉ですが。

 

最近は、メンタルクリニック、という名称の病院が増えましたが、診療科目名は結局、精神科なり、診療内科です。人間の崇高な精神について学び、扱うことのできる医師などほぼいないでしょう。

 

強迫性障害などの精神疾患を抱えている私たちも、これらの症状は、脳のトラブルだと認識しておくべきです。「私はおかしくなってしまった」と思わないでください。「私」では無く、「私の脳」なのです。

 

脳は単なる一つの臓器です。胃腸炎になるとスムーズに消化が進まなくなるように、脳の疾患になると思考回路が正しく働かなくなります。脳は電気信号で動いている精密機器のようなものです。例えば、扇風機よりもパソコンの方が壊れやすかったりしますし、単純なゲームより、容量の大きいゲームの方がバグを起こしやすかったりします。電気製品は複雑になればなるほど、脆弱性がみられるように、脳という複雑な電気製品は、案外脆いのです。

 

人間は、生存には直接関係の無いことに脳を使い、生存には直接関係の無い文明まで作り上げてきました。しかし、人間は水や空気といった、自然界の資源があるからこそ生きている訳ですし、そもそも人間は自然界の産物なのです。ところが人間は、自然の恩恵を受けながら進化し、脳を発達させ、その脳を使い、酸素を生み出す森林を伐採するなど、恩を仇で返すようにさえなりました。このように人類全体の視点で捉えますと、近代、脳の疾患が増えているのは、自然界からの、人類に対する警告なのかも知れないと感じます。

 

自然を破壊してまで儲けようとする欲深い一部の人たちのために、なぜ私たちの脳が犠牲にならねばならないのかと思うこともありますが、自分の身の回りを見てみると、案外便利な暮らしをしており、その陰では意外と自然が犠牲になっていることに気づかされます。何だかんだ、自分も欲深い人間の一人だったりするのです。

 

私は、今こうして便利に生きていられることに、そして自然たちに感謝し、電気にも、「ありがとう」と言っています。人類一人一人の意識が変われば、結果、脳の疾患も減ってくるのではないかと願っています。

 

marie

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