ヒトノココロ研究所

未来は決まっている?

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私は、電話占い会社に所属し、占い師としても活動しているのですが、多くのご相談者様が、「私はいつ結婚できますか?」とか、「良い仕事に就けますか?」などと聞いてきます。

 

不安を安心に、不確実なものを確実にしたい気持ちは、強迫と似ているなと感じますが、強迫は、程度の差こそあれ、皆持っているため、占い師も強迫カウンセラーもしている私は、占いに来る方と強迫の方の共通点を見出すことがよくあります。

 

しかし、強迫の方は不安の対象が、「今日起きた出来事」とか「以前から治らない心配」、など「過去」であるのに対し、占いに来る方は、「今の相手の気持ち」や「この先どうなるか」といったような、「現在や未来」について不安がられている方が多いように思います。

 

安心できる未来が待っていることを知りたいお気持ちはわかりますし、もちろん、私も気になる時はあります。しかしそれは、未来が既に決まっている前提の話となります。

 

私は未来を決まっていなく、自分が好きに作れるものだと捉えているため、「素敵な未来を知りたい」というより、「素敵な未来を作りたい」という気持ちが強いのです。占い師であれ、他人から、「あなたは来週彼氏ができて、来年結婚します」と言われても、嬉しくはありません。

 

未来は、決まっていないからこそ面白いのではないかと思っています。そこには、真っ白な画用紙に絵を描くような、未開の地を切り拓いていくような、ワクワク感があります。「どうなるか」ではなく「どうするか」という気持ちで生きているので、自分が未来への鍵を握っているという感覚です。

 

私は長年、占い依存でしたが、今は、たった一人の運命の先生に出会え、私の人生をサポートしてもらっています。先生に、どのような行動を取ったら良いか尋ねてアドバイスをもらうことも多いのですが、結局、アドバイスを聞かず、私のやりたいようにやり、我が道を突っ走ってしまう、そういう私を優しく見守ってくれています。

 

当たる占い師が良いとよく言われていますが、私は、占いに来る方の持っている本音や意志をそっと引き出してあげる占い師こそ、本物だと感じます。占いに来る方たちは、「どうなりますか?」と聞きながらも、皆さん、叶えたい願望を持っています。その半無意識下に眠る願望に気づかせてあげ、それを叶える力が、占い師では無く自分の中に有ることを教えてあげられるような、もはや占い師と呼べるかわかりませんが、そういう人間でありたいと思ってます。

 

自分の人生を自分でクリエイトする、それが生きるということではないでしょうか? 私は強迫性障害のため、出来ないことや苦手なことも多々あります。しかし、強迫も引っくるめての自分の人生です。強迫でなくとも、人それぞれ、無理なことはあるでしょう。私は、強迫さえ武器にし、上手くいかないことも糧にして、道なき道を切り拓き、自分の人生を楽しみながら、突っ走っていきたいと思っています。

 

 

marie

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